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2025年 7月 6日 古文の勉強法

みなさん、こんにちは!
高円寺校担任助手の中山です。
現在は大学にて、日本の文学・文化を専門に勉強しています。
今回は、古文・漢文の勉強についてお話していこうと思います。

 

まず、古文と漢文どちらから先に勉強するべきかという質問が良くありますが、答えは古文です。
そもそも漢文の返り点や書き下し文は、漢文学が入ってきた当時の日本人が自分たちが読みやすいようにつくられたものです。
つまり当時の日本人たちが使っていた古文がわからなければ
現代の我々が理解することが難しくなります。
逆を言えば、古文の知識がきちんと頭に入っていれば漢文を理解するのは楽になります。
ですから、漢文をマスターしたければ先に古文をマスターするようにしましょう。

 


では古文の勉強法ですが古文の要は以下の三つです。

①古文単語

②文法

③古文常識

 

なんといっても古文単語
いくら文法が入っていても古文単語が入ってなければ文章は読めません。
現在使われている単語と同じでも、古文の時代と使われ方や意味が異なっている場合があります。注意して覚えるようにしましょう!

 

次に文法、こちらも頭に入っていないと正しく読解が出来ませんので
きちんと覚えるようにしましょう。文法、特に助動詞は混乱しやすく
覚えるまでに時間がかかりますので、表にして整理しながら覚えるなど工夫しながら早めに覚えましょう!

 

最後に古文常識
古文単語と文法さえあればある程度読解は可能です。
ただ古文常識がないと間違った方向性で読解を進める可能性が
あります。例えば平安時代の恋愛観と現代の恋愛観は異なります。
平安時代、恋愛の始まりの基本は恋文ですが女性から送ることは
あまりよろしくないとされていました。また、いくら好意を寄せている相
手だとしても何回か断るそぶりを女性はしなければいけません。
すぐ了承してしまうのは良くないとされていました。
結婚に関しても異なり、当時は『通い婚』といって男性が女性の家に
通うことで結婚は成立していました。
このように現代と常識が異なりますので文字通り読んでしまうと
解釈違いが発生してしまいます。
学校の授業で習った古文常識は押さえておくと良いと思います。

 


これまで古文の勉強の重要点をお伝えしてきましたが、
古文の一番の上達法は、より多くの文章を読み自分の手で現代語訳をつくることです。
もちろん以上の三点をマスターしていることが条件ではありますが、
覚えただけでは読めるようになりません。一週間に一つの文章を読むだけでもだいぶ力がつきますので自分の力で現代語訳をする習慣をつくりましょう!


古文・漢文の世界はとても奥深く研究しがいのある作品が沢山あります。これを期に少しでも古典の世界に興味を持ってくだされば幸いです!

 

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